自由と孤独は背中合わせ。椎名林檎と宮本浩次「獣ゆく細道」

獣ゆく細道

この前のMステ見ましたか?
私も見ました笑

ツイッターでは大盛り上がりでしたねー!

だってあんなに二人の歌う姿が対照的だとは。
あんなに暴れまくってる宮本さんの横で、身動きせず笑わず(たぶんメチャクチャ堪えてたんだろうけど)クールビューティに歌い続ける林檎さん。
PVでは見られない姿が拝めるのは、歌番組ならではですね。
最後の宮本さんの「ピース!」がかわいかった!

今年は樹木希林さんが亡くなって、
ちょうど「人の目なんて気にせず、自分の幸福は自分で決めんとなあ」なんてことをしみじみと考えていたところでした。

▼歌詞ページ
https://sp.universal-music.co.jp/ringo/kemono/lyric/index.html

歌詞のなかで一番好きなところがここ。

幸か不幸かさへも勝敗さへも当人だけに意味が有る

閉鎖的な状況ならではと思うけど、無言の同調圧力みたいなものが、今すごく強いなと感じてて。
意見・価値観・生きかたなんて、人それぞれで当たり前のはずなのに
自分から見た「普通」から外れている人を、これでもかというほど批判する言動をネットではよく見かけます。

おかげさまで「大多数の人と同じように」ということがいいことのように感じて、私もレールの上に居たがるクセがなかなか抜けません。
(こう見えて、ね。笑)

自分のしあわせが「大多数の輪のなか」にあればいいんですけど、輪の外だったときに、思い切って舵を切ることができるのか。
自分が信じるしあわせを貫いた先にあるのは、多分この曲で描かれている「誰も通れぬ程狭き道」

ぼんやりと日和見主義になっているときに、こういう曲を聴くと
「お前明日死んでも後悔しないのかよ」
って、自分に吐き捨てたくなりますね。

獣ゆく細道

PVの中でも暗示的に使われる「雷」を使って、この曲をビジュアルで表現してみました。

一瞬で消えてしまう雷の姿は、何だか刹那的な命の暗喩にも思えます。

その閃光のように、私は私の命を燃やし尽せているのかどうか。
そんなことを普通の毎日のなかで、考えたりして過ごしています。