本と一緒に過ごした2023年
去年は本を月に1冊も読んでいないという事実に気づき
「せめて1ヶ月に1冊以上は読みたい!」
と、自分のモチベーションを保つために始めた、2023年の読書記録。最終月12月のまとめです。
12月は割と厚めの本も読んでいたので、月内読了本は1冊。
本をまとめて用意していたので「まだ読んでない本あるな〜」と本の地層を横目に、その日の気分で本を選ぶ、という形も定番になってきました。
1冊目:残酷な王と悲しみの王妃
1冊目は中野京子さんの「残酷な王と悲しみの王妃(集英社文庫) 」
ヨーロッパの歴史を名画を通し臨場感溢れる解説で伝えてくれる中野京子さんの本は大好きで、こちらの本もなかなかに壮絶でした。
16〜17世紀のヨーロッパの王と王妃達の物語が、5章から構成されています。
- 第1章 … メアリー・スチュアート(スコットランド女王:1542-1587)
- 第2章 … マルガリータ・テレサ(レオパルト1世妃:1651-1673)
- 第3章 … イワン雷帝の七人の妃(ロシア初代ツァーリ:1530-1584)
- 第4章 … ゾフィア・ドロテア(ドイツ:1666-1726)
- 第5章 … アン・ブーリン(ヘンリー8世妃:1500?-1536)
イワン雷帝以外の主人公は女性で、いわゆるプリンセス。
「プリンセス」といえば華やかなドレスを身にまとい、王子様との幸せな生活、豪華絢爛な暮らしぶり… というイメージですが、この本に登場する女性達の人生を垣間見ると、目を伏せたくなる凄惨な面を知ることに。
貴族間で生まれたときから決まっている結婚相手、それを拒むこともできず、嫁げば若い頃から何回も出産させられ体がボロボロ(ひどい場合は死亡)、
男子を産めなければ離縁されたり、権力闘争で幽閉されたり斬首されたり…
そんな王妃・王達の姿は肖像画などの絵画として今も残り、その瞬間瞬間の美しさや醜悪さを、現代の私達も見ることができるということがドラマティックで。
当時の権力者と才能ある画家が出会ったからこそ、というのは納得。
第1章のメアリー・スチュアートと敵対関係にあったエリザベス1世が主役の映画
「エリザベス:ゴールデン・エイジ」もアマプラで観たのですが、この時代のヨーロッパ王族の描写が怖すぎて…
物語自体は面白いので、メンタルが元気なときに観るのをお勧めします。
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「残酷な王と悲しみの王妃」中野京子 著
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今月のまとめ
「1ヶ月に1冊以上は本を読もう」と決めて過ごした2023年。
月2冊は読めた計算になるでしょうか。
2024年は読む量にフォーカスするのは一旦やめて、これはと感じた本に関しては、しっかり自分の人生に生かせるよう工夫することに重点を置きたいなーと。
年々記憶の定着力が落ちていて、折角良い本を読んでもすぐ忘れちゃって…
メモの取りかたなど、これからも研究していきたいです。
今後、読書記録は不定期になるかと思いますが、私ののんびりとした2023年の記録にお付き合いくださり、ありがとうございました!