文庫はどこにでも持って行きやすくて好き
去年は本を月に1冊も読んでいないという事実に気づき
「せめて1ヶ月に1冊以上は読みたい!」
と、自分のモチベーションを保つために始めた、2023年の読書記録。7月のまとめです。
本をまとめて用意しておくことを覚えたので、その日の気分に合わせて読んでいたら3冊読み終わることが出来ました。
どれも文庫で、お風呂持ち込みが手軽だったからペースが上がったと思います。
1冊目:学校では教えない逆転の発想法 おとなの思考
1冊目は外山 滋比古さんの「学校では教えない逆転の発想法 おとなの思考(リベラル文庫) 」
「思考の整理学」でお馴染み、外山滋比古先生の1983年出版の「ライフワークの思想」がベースの本書。
「知的とは何か」が中心の随筆集です。
現代の情報超過多時代を予見するように、知識を過剰に取り入れた状態を「知的メタボリック症候群」と呼び、頭の中に溜まっていく一方の知識を何と忘れることを勧め、それよりも自ら考えることこそが大切、と書かれています。
じゃあ「自分で考えること」って何?というところ。
実際に体を動かし、汗を流しながら、日々を誠実に生活すること。
自らの生活の中から未来に繋がるものを発見すること、と描写されており、
机上の知識をきっばりと否定されているのが印象的でした。
2冊目:しないことリスト
2冊目はphaさんの「しないことリスト (だいわ文庫) 」です。
著者のpha(ファ)さんはいわゆる高学歴にも関わらず、会社員を数年で辞め、現在は自分のしたいことを中心にのんびり過ごしているそう。
心に余裕を持ちながら、しないことせずに生きていくためには、他者や世間に基準を置かず「自分なりの価値観」と「自分のペース」を大切にすることがポイントとのこと。
確かに「しなければいけないこと」って、大体が「他人や社会に対しての価値観や約束事に囚われていること」とも言い換えられる気がします。
phaさんが「会社で毎日決まった時間・沢山の人と働くことに適性がなかった」という描写は、私も大きくうなづいた所。
リストの中に、受け取る人によってはいい加減だな〜と感じる項目もありそうだけど、真面目な人ほどこれ位のスタンスが楽なんじゃないかな。
いわゆる自己啓発系のキリッとした本ではなく、ゆる〜っと寝転んで読むのがちょうどいい脱力加減の1冊。
3冊目:あらすじとイラストでわかる仏教
3冊目は知的発見!探検隊さんの「あらすじとイラストでわかる仏教 (文庫ぎんが堂)」
6月に読んだ空海の本は、平安時代初期の仏教への理解が深まって楽しかったです。
▼こちらの「眠れないほど面白い空海の生涯」
それにしても仏教って、身近な割にちゃんと分かってないことが多いなと感じているところに、この「あらすじとイラストでわかる仏教」は大まかな知識を得るにはちょうどいい本でした。
「仏像について」
「そもそもの仏教の始まり」
「広がり伝わっていくうちに分かれていく教義」
そして「仏事について」など、章ごとに分かれていて、ざっくり全体を把握できます。
イラストや写真が多く、しっかり文章を読まなくても何となく楽しめるのが良い感じ。
特に仏像の章では、それぞれの仏様ごとにイラストで解説してくれているから仏像鑑賞のときに持っておきたい位。
もっと詳しく知りたいときは、他の専門的な資料が必要になりますが、ちょっとした疑問が湧いたときにこの本が手元にあると心強い。
今月のまとめ
ボリューム・内容ともに、割と軽めの本を読んでいたのでペースが早かった7月。
1日の最後に読むことが多いから、いろんな意味で重い本はウッ…!って敬遠しがち…
そうすると、たまにはガッツリした本も読みたくなる訳で、用意しておく本もバランス取っておくといいですよね。
8月はそんな心持ちからぶっ飛んだ選書になってしまい、結果として四苦八苦するのですが、その話はまた次回!