私が生まれてはじめて行ったお祭りは、多分この「山口七夕ちょうちん祭り」
暗い夜の街に、ぼんやりとこの紅い光がふわふわと浮かんでいて。
2、3才の当時は歩いて行けるような距離の場所に住んでいたので
親に手を引かれながら、その明かりを眺めていたような記憶があります。
1年に一度しか見られないその光を、山口を離れる成人前まで、何度か見てきました。
毎年8月6日・7日の二日間(旧暦の七夕)、山口県山口市の商店街やパークロードを中心に行われるこのお祭り。
古くは室町時代、山口の大名「大内氏」がお盆に先祖の冥福を祈るために行ったものが起源とされています。
他の地域では灯籠流しの文化がありますが、それに近いのかもしれません。
ひとつひとつのちょうちんに、本物のロウソクが灯されています。
(なので、たまに燃えてることがあります笑)
子どもの頃から親しんだこの光景を、自分の子どもにも見せたいなあとずっと思っていました。
たまたま帰省の用事も重なって、念願叶って、娘と一緒のちょうちん祭り。
道場門前あたりが、やっぱり一番好きかなあ。
アーケードがまっすぐに伸びていくなかで、ちょうちんの紅い光がどんどん折り重なって行く姿。
何とも幻想的で、子どもの頃からほわーっとしながら見てました。
娘もいっぱい写真をパシャパシャ(*^-^)
山口は基本的に人口が少ないので、お祭りの日も、都会のお祭りに比べたらそれほど混雑していないので、割とゆったりゆっくり回れます。
駐車場も停められるか心配だったけど、17時台なら無料開放の駐車場が空いてたのでよかった。
ちょうど上弦の月の前日で。
パークロード周辺のステージを見ながら帰りました。
お祭りの夜のパークロードも、昔から好きでね。
昔、母に手を引かれながら歩いた道を
今、私が娘と手を繋ぎ歩いていることに、何だか感慨深くなりつつも
これから先、残されている子どもとの時間を、少しでも大切に過ごしたいなあとしみじみと思ったのでした。