ちょっと遡って4月末。
血液検査を受けました。
去年の春あたりから、ちょっとした坂や階段でゼイゼイ息が切れることがあり、体力が落ちたもんだなあと思っていました。
(ちなみに平地は平気)
仕事が忙しくて、散歩などの運動時間がとれなかったから、筋肉量が減ったのかな?と思っていたのですが、そんな調子も1年続いたのでさすがに不安になり、血液検査を受けたのでした。
そしたらまあ、貧血の値が低すぎて、検査を受けた病院から直接電話がかかってきました。
電話では「すぐに病院を受診してください!」と切迫した感じだったので、電話の後すぐに病院へ。
しかし病院(内科)に行くと「婦人科にとりあえず行ってください」とのこと。あれ〜
そして後日、婦人科へ行き、娘の妊娠時からある子宮筋腫が少し大きくなっていること。
小さいが出血量が増える位置に大きくなっていること。
(ちなみにそれまでの生理で出血量が増えた印象なし)
貧血はそれが原因だろうということで、鉄剤をいただいて帰りました。
そして、ここまで貧血の値が低いのは異常なので、手術を検討して欲しいと伝えられました。
筋腫だけ取るか、子宮ごと取るか。
私の年も年だからか「子宮取ると更年期なくて楽だけどね〜」とあっけらかんと先生。
…ん?
何かすごいことを、すごく簡単に言われたような気がする。
放心状態で、会計を済ませて、駐車場に向かい
車に乗って、ぼ〜っとしていると、涙が出ました。
ありゃりゃ、ここで子宮さんとお別れなのか…
そう思うと、涙が止まらなくて、泣きながら車を運転しました。
子どものときから生理痛がひどくて
「子ども産む気ないんだから、生理なんかなきゃいいのに!」とか
男尊女卑が嫌すぎて「女に産まれてよかったことなんかないよ!」とか
ずっとずっと思ってきたから、こうなったんだろうか。
ショックでショックで。
頭のなかで鐘が鳴って、ゴーンゴーンと反響し続けているみたい。
家に帰る頃には涙は止まり、少し落ち着いていました。
筋腫だけ取るか、子宮ごと取るか。
このときは、頭で冷静に考えて「子宮丸々取った方がいいんだろうな」と何となく考えていました。
私に40年、連れ添ってきてくれた臓器。
子どものときは考えもしなかったけど、奇跡的に結婚して娘を産むことができました。
ずっと自分の女性性に否定的だった私が、最近やっと肯定できそうになってきた矢先の出来事。
この後、延々と私はどうしたいか、そして子宮は一体どうしたいのか、考えることになります。
ちょっと前に熱海の来宮神社へ。
偶然ながら、病気を治してくれる神様でした。
一周するごとに、一年寿命が延びるという言い伝えのある大木。
このときは、思ったよりグロテスクな風貌だなあと感じたのですが、あらためて写真で見ると血管や内臓っぽくて動物的な感じがします。
来宮神社の駐車場。
私がよく夢でみる団地に似ている団地群。たまに「あ、ここ夢で来たかも」って思う場所があります。
そうそう、こんなこともあり、最近思ったのは世の中に「幸」も「不幸」もない。
ということでした。
事象があり、それに意味付けする人間がいるだけで、人間以外の生き物は「幸」も「不幸」もなく、淡々と生きるんだろうなって。
ただ、そのままに。
今の事象をジャッジするのは、私にとって恐れ多く感じるので
ただ、自分の心と体が望むように、まっすぐに進みたいなと思います。