ずっと一緒にいるモノと、一緒に歳を重ねていく

絵を描くときの机の上

グラフィックデザインのお仕事は、私の場合、デジタルメインのことが多く
パソコン上で概ね完結するので、仕事場がさほど散らかりません。
しかしこれがアナログになると、道具があれこれ必要になるため、机の上が一気に「ごちゃっ」とします。

絵を描くときの机の上

絵を描くときの机の上

でーん! と鎮座しているのが、紙を透かして映せる「トレース台」

紙の表面を極力痛めたくないので、下描きした紙の上に、本番用の紙を敷いて描いています。

二十代の頃に買ったもので、年期がかなり入ってる…(;^_^A
年期が入っているといえば、奥にある「キキとララ」の鉛筆削りは小学生の頃からのお付き合い。

なんと今も現役で使っています…!

さすがにあちこちガタがきて、削るときの固定が上手くいかなくなってるんですけどね。
しかし、この子の削りかたに慣れてしまっているので、なかなか換えられない。

この歳になってくると、10年20年と連れ添うようなモノが出てきます。

今の自分に合わないものは、数年前の引越し前後で、どんどんと手放していったのですが
子ども時代に好きだったものは、不思議と、自然に手元に残りました。

「絵を描く」ことは、私が子ども時代に好きだった最たるものなので、鉛筆削りのような30年選手も生み出してしまったようです。
(たぶん、使えなくなっても一緒にいると思う)

モノが少しずつ、使えなくなっていったり、古びていく過程を見ていると
私も同じように少しずつ年を重ねているんだなあと感じます。
私もあちこちガタが来てるしね笑。モノと変わりません。

モノがおしゃべりしてくれたら「あんたも私もおばちゃんになったわね。ふふ」とか言ってくれるのかな。

ずっと一緒にいてくれるお友達にような存在。
そんなモノたちに囲まれている私は、ひとりで作業していても、さほど孤独も感じず
(私のなかでは)にぎやかに、お仕事をさせてもらっています。