月に1冊以上本を読もう2023:3月は働き方は生き様

2023年3月に読んだ本イラスト

記録をまとめる時間も確保したい

去年は本を月に1冊も読んでいないという事実に気づき
「せめて1ヶ月に1冊以上は読みたい!」
と、自分のモチベーションを保つために始めた、2023年の読書記録。3月のまとめです。

3月後半から4月まで慌ただしく、読書記録をまとめる時間がなかなか確保できず。
本自体は読んでいたのですが、読み終わってから間が空くと、肝心の内容を忘れてしまいますね…とほほ。
振り返りやすくするように付箋を貼るとか、メモを取るなどの対策をした方がよさそうです。

1冊目:読書の森で寝転んで

1冊目は葉室麟さん「読書の森で寝転んで (文春文庫) 」

葉室麟さんの「読書の森で寝転んで (文春文庫) 」

ジャケ買い的に、表紙の印象で購入した本なので、全く予備知識なしに読みました。
本の紹介から、その人が大事にしている価値観が浮かび上がって来るような気がするのですが、こちらの本もやはりそう。

元々は福岡の新聞記者で、50歳で小説を書き始め、歴史小説家として53歳でデビューした葉室麟さん。
なぜ現代でなく、歴史物・時代物を書くのかという根っこの部分、戦後の日本人が失った「大きな物語」を探りたいという想いが収録の対談中でも語られています。

物語は虚構だけど、書く人が本当に大事にしていることが書かれていなきゃいけない。
他の誰かにとってはくだらないことでも、自分が大切にしていることなら、書かなきゃいけない。

そんな創作への真摯な想いが伝わってくる文章に、期せずして出会えました。

2冊目:HSP 強み de ワーキング

2冊目は皆川公美子さん「HSP 強み de ワーキング (梨の木舎)  」です。

皆川公美子さんの「HSP 強み de ワーキング (梨の木舎)  」

私自身HSPなのかな?と感じることがあり、エレイン・アーロンさんの「ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。」を読んだことも。

私は出産・育児を経て「会社員として週5日フルタイムで働く」という形から「在宅フリーランスとして時間を調整しながら働く」という形にシフトしましたが
家で働くことで、外部からの刺激を自分でコントロールできるようになったことが、何よりありがたく感じています。

周りの音や匂い、照明といった環境や
人間関係、電話対応など
家にいれば自分で調整できることがほとんどの今は、純粋に仕事に集中できています。
(その代わり自制心も必要ですが^^;)

コロナ禍を経たおかげで以前と比べ、リモートワークも一般的になってきた今、自分にとって心地よい働き方の選択肢も広がってきたかと思います。
自分の繊細さ、敏感さでお悩みの方には特におすすめの1冊です。

3冊目:藤子・F・不二雄の発想術

3冊目はドラえもんルームさん編集「藤子・F・不二雄の発想術 (小学館新書)  」です。

ドラえもんルームさん編集の「藤子・F・不二雄の発想術 (小学館新書)  」

「いかに読者の共感を得る漫画を生み出すか」というのは全漫画家共通の悩みの種だと思うのですが、自分だけ面白い作品では良くないけど、まずは自分が心から面白いと感じる作品を生み出すことが重要だと、明言されています。

特にSNSが盛んな今は尚更、他者からの評価が重要視されがちで
それを過剰に気にしてしまったり、萎縮してしまったり、何より作品作りが楽しめないこともままあると思います。

私自身もイラストを描くとき、ブログやSNSでの文章を書くとき、自分が楽しんで表現できているかどうかいうことを大事にしなきゃなあと、あらためて感じました。

また、漫画を描くからといって、漫画だけ読んでちゃダメで、その他の娯楽(小説や映画)も味わおうねというのも、よく言われることではあるけれど、やっぱり納得。
クリエイティブな仕事を続けていく上で、大切なことが詰まっているので、折をみて読み返したいです。

今月のまとめ

3月に読んだ3冊は、読むきっかけはそれぞれ違いつつも「働き方って、生き様だな」と思える内容でした。
特に私自身が、表現すること・創作することに比重を置いていることもあり「自分の価値観に軸を置いて、それを他者に伝えることが大事」だというメッセージを、強く受け取っているのだと思います。

それにしても年のせいか、読了後から時間が経つごとに本の内容が記憶からどんどん溢れ落ちているので、その対策も考えていかなくては…